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オールオン4の負担を軽減!医療費控除を「最大化」する支払い方のコツ

監修:医療法人ハピネス ななつ星デンタルクリニック 理事長 歯科医師 近藤英仁 / 最終更新:2026年7月1日

オールオン4(All-on-4)の治療を検討しているあなたが今、最も気になっていることのひとつが「費用」ではないでしょうか。

オールオン4は自由診療のため、総額200万〜300万円台になるケースも珍しくありません。しかし、「医療費控除」と「賢い支払いタイミング」を組み合わせることで、数十万円単位で実質的な負担を減らせる可能性があります。

この記事では、当院が患者様に直接お伝えしている「医療費控除の最大化テクニック」を、計算例つきでわかりやすく解説します。

📋 この記事でわかること

  • 医療費控除の「年間200万円の壁」とその回避方法
  • 「年またぎ払い」で控除額が244万円になる具体的な計算
  • デンタルローンを使うと損をする理由
  • 年収別・家族構成別の「使い切れない」パターンと対策
  • 住宅ローン控除・ふるさと納税との組み合わせ注意点

目次

  1. オールオン4と医療費控除の基本
  2. 知らないと損する「200万円の壁」
  3. 最強の節税術:支払いを「年またぎ」にする
  4. 2年分割 vs 3年分割、どちらがお得?
  5. デンタルローンは医療費控除と相性が悪い
  6. 年収別「医療費控除を使い切れる」目安
  7. 住宅ローン控除・ふるさと納税との注意点
  8. 医療費控除を最大化する3つの鉄則
  9. よくある質問(FAQ)

1. オールオン4と医療費控除の基本

オールオン4の治療費は医療費控除の対象

オールオン4の治療費は、全額「医療費控除」の対象となります。医療費控除とは、1年間(1月1日〜12月31日)に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、その超えた金額を所得から差し引いて税金を安くできる制度です。

確定申告を行うことで、支払い済みの所得税の還付翌年の住民税の減額という2つの恩恵を受けられます。

医療費控除の計算式

医療費控除額 = 年間の医療費合計 − 10万円
還付金の目安 = 医療費控除額 × 所得税率

💡 計算例)治療費132万円・所得税率20%の場合

  • 医療費控除額:132万円 − 10万円 = 122万円
  • 所得税の還付目安:122万円 × 20% = 約24.4万円
  • 住民税の減額目安:122万円 × 10% = 約12.2万円
  • 合計で約36.6万円もお得になる計算です。

2. 知らないと損する「200万円の壁」

医療費控除には、見落とされがちな重要な上限ルールがあります。

⚠️ 医療費控除で差し引ける金額の上限は、年間200万円まで

オールオン4の総額が264万円の場合、これを1年間で一括払いしたとすると…

計算ステップ金額
支払総額264万円
足切り(−10万円)254万円
控除の上限200万円(上限)
無駄になる控除枠54万円分が消滅!

所得税率20%で計算すると、本来還付されるはずだった約10.8万円が消えてしまいます。

この「200万円の壁」を回避するのが、次に解説する「年またぎ払い」です。

3. 最強の節税術:支払いを「年またぎ」にする

なぜ「年またぎ」が有効なのか

医療費控除は「実際に支払った年」ごとに申告します。つまり、支払いを複数の年に分ければ、それぞれの年で控除を受けることができます。

オールオン4は、手術から最終的な人工歯(上部構造)が入るまで約4ヶ月かかります。この治療期間を活用して、秋口(10〜11月)に手術+前払い、年明け(1〜2月)に残金という支払いプランが組めます。

📅 年またぎプランのイメージ

2026年10月:手術・132万円お支払い → 年内の医療費控除に計上
2026年12月末:年越し
2027年1月:補綴装着・残り132万円お支払い → 翌年の医療費控除に計上

2年分割(年またぎ)の計算例:総額264万円

支払額医療費控除額(−10万円)無駄になる枠
2026年132万円122万円0円
2027年132万円122万円0円
合計264万円244万円0円!

一括払いとの比較

支払い方法控除額合計無駄になる枠
1年で一括払い200万円(上限)54万円分が消滅
年またぎ2年分割(当院推奨)244万円0円!

差額44万円分の控除枠を余すことなく活用できます。所得税率20%・住民税10%で計算すると、この差は 約13.2万円の還付額の違いになります。

※これは国税庁のルールに則った、完全に合法で正しい申告方法です。

4. 2年分割 vs 3年分割、どちらがお得?

「頭金は用意できるけど、残りを月々で払いたい」という方には、支払いを3年間にまたがらせるプランもあります。

3年分割の計算例:総額264万円

2026年10月:132万円(手術時頭金)
2027年中 :66万円(分割支払い合計)
2028年中 :66万円(分割支払い合計)
支払額医療費控除額(−10万円)無駄になる枠
2026年132万円122万円0円
2027年66万円56万円0円
2028年66万円56万円0円
合計264万円234万円0円!

全プランの比較まとめ

支払い方法控除額合計無駄になる枠1回の最大支払額
1年一括200万円54万円264万円
年またぎ2年分割244万円0円132万円
3年分割(頭金+月々)234万円0円132万円

どちらを選ぶべきか?

2年分割が向いている方

  • 年収が比較的高い
    (単身330万円以上、扶養あり400万円以上)
  • 132万円の頭金を用意できる
  • 住宅ローン控除などをあまり使っていない

3年分割が向いている方

  • 年収が平均的(400〜500万円台)
  • 住宅ローン控除・iDeCoを利用中
  • 月々の支払いをできるだけ抑えたい
  • 利息なしで長期分割したい

5. デンタルローンは医療費控除と相性が悪い

「手元に現金がないからデンタルローン(信販会社のローン)を使おうかな」とお考えの方は、ぜひ読んでください。

⚠️ デンタルローンの落とし穴

デンタルローンを使った場合、毎月少しずつ引き落とされていても、税務署のルールでは「ローン会社が立て替えた年(=契約年)に全額一括払いした」とみなされます。
→ 「200万円の壁」にぶつかり、控除枠が無駄になります。
→ さらに、金利手数料は医療費控除の対象外です。

院内分割払いとの比較

支払い方法医療費控除の計上金利・手数料控除の年分散
デンタルローン契約年に全額あり(年利数%〜)❌ できない
院内分割払い実際に払った年ごとなし(0円)✅ できる

医療費控除を最大化したいなら、院内分割払い(当院への直接分割)が圧倒的にお得です。

6. 年収別「医療費控除を使い切れる」目安

医療費控除は、「その年に実際に納めた税金の範囲」でしか還付されません。控除額が自分の税額を超えても、超えた分は翌年に繰り越せず消えてしまいます。

「122万円の控除」を使い切るための年収目安

家族構成必要な年収の目安
単身(扶養家族なし)約320〜330万円以上
配偶者控除あり(専業主婦/夫)約380〜400万円以上
配偶者+子供(16歳以上)あり約450〜500万円以上

なぜ「使い切れない」現象が起きるのか

年収300万円の独身の方の場合、基礎控除・社会保険料控除などを引いた課税所得は約100万円前後です。

課税所得 100万円 − 医療費控除 122万円−22万円
→ 税金はゼロになるが、はみ出した22万円分の控除は消滅してしまいます

このような年収300〜400万円台の方には、3年分割(122万・56万・56万に分散)のほうが毎年確実に還付を受けられ、トータルでお得になる可能性が高くなります。

7. 住宅ローン控除・ふるさと納税との組み合わせ注意点

以下の節税制度をすでに利用している方は、控除を「使い切る余白」がさらに少なくなっています。

  • 住宅ローン控除を受けている
  • 生命保険料控除を上限まで使っている
  • ふるさと納税をしっかり活用している
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用している

これらの制度を組み合わせている場合、年収600万円以上でも122万円の控除を使い切れないケースがあります。このような方には特に、3年分割プランで控除を分散させることが有効です。

8. 医療費控除を最大化する3つの鉄則

鉄則① 家族で一番「所得が高い人」名義でまとめて申告する

日本の所得税は累進課税のため、高収入の人ほど税率が高くなります。共働きのご夫婦の場合、収入が多い方の名義で家族全員分の医療費をまとめて申告すると、還付金が大きくなります。

例)夫(年収600万・税率20%)vs 妻(年収300万・税率10%)で122万円の控除を申告した場合
・夫名義 → 約24.4万円の還付
・妻名義 → 約12.2万円の還付
→ 夫名義のほうが約12万円多く還付される

鉄則② 通院の「交通費」も忘れずに合算する

電車・バス・タクシーなどの公共交通機関の運賃は医療費控除の対象です。通院のたびに日付・区間・金額をメモしておきましょう。

✅ 対象電車・バス・タクシー(電車が使えない場合)
❌ 対象外自家用車のガソリン代・駐車場代

鉄則③ 領収書を「年ごと」にしっかり保管する

年またぎ払いをした場合、確定申告はそれぞれの年で2〜3回行う必要があります。当院が発行する領収書は、支払った年ごとに分けて保管してください。

9. よくある質問(FAQ)

Q. オールオン4の治療費は全額、医療費控除の対象になりますか?
インプラントの手術費・骨造成・麻酔・技工料などを含む治療費の全額が対象です。ただし、美容目的の費用は対象外となる場合があります。
Q. 医療費控除の申告は、いつまでにすればいいですか?
確定申告期間は毎年2月16日〜3月15日ですが、医療費控除のみの場合は5年以内であれば還付申告が可能です。過去の治療費も遡って申請できます。
Q. 会社員(サラリーマン)でも医療費控除を受けられますか?
受けられます。医療費控除は年末調整では対応できないため、確定申告(還付申告)を別途行う必要があります。
Q. 年またぎ払いにするには、治療スケジュールをどう調整すればいいですか?
一般的なオールオン4の治療期間(手術〜最終補綴まで約4ヶ月)を利用します。10〜11月に手術・初回支払いを行い、翌年1〜2月に残金支払い・補綴装着とすることで自然に年またぎになります。
Q. 院内分割払いは、何回払いまで対応していますか?
患者様のご事情に応じて柔軟に対応しております。詳細は無料カウンセリングにてご相談ください。

まとめ:賢い支払いで、オールオン4をもっとお得に

ポイント内容
医療費控除の上限年間200万円
一括払いの損264万円の場合、54万円分の控除枠が消滅
年またぎ2年分割控除額244万円(枠の無駄ゼロ)
3年分割の強み年収が平均的な方・他の控除が多い方に有利
デンタルローン医療費控除との相性が悪い(院内分割が◎)
申告名義家族で最も収入が高い人

「自分の場合、どのプランが一番お得?」

年収・家族構成・他の控除制度の利用状況を踏まえて、
あなたに最適なお支払いプランをご提案します。

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免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務アドバイスではありません。実際の申告に際しては、税理士または最寄りの税務署にご確認ください。

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