今回は当院の口腔外科処置で多く行う粘液嚢胞(ねんえきのうほう)の摘出についてご紹介します。
唇の内側や舌の裏側にできものができてなかなか治らない。
一度小さくなったが、繰り返しできものができるというかたは粘液嚢胞かもしれません。

【目次】
1粘液嚢胞(ねんえきのうほう)とは
2粘液嚢胞の治療方法
3実際の粘液嚢胞

1粘液嚢胞(ねんえきのうほう)とは

私たちのお口の中の粘膜には小唾液腺という、唾液(粘液)をつくって粘膜を保護する場所が
あります。これらの唾液腺の管がふさがって、うまく唾液が出ていかず、
隙間に漏れ出した粘液が盛り上がったように見えます。これを粘液嚢胞といいます。
年齢としては、若い年齢10~20代でよく発生します。
好発部位は、下唇の内側や舌の裏側です。
一般的に強い痛みはありませんが、できものによる違和感を覚え来院される方が多いです。
原因の多くは誤って下唇や頬をかんだり、歯ブラシや食べ物の尖った部分などで
お口の中を傷つけたりしてできます。
大きさは直径1cm程度まで大きくなります。
つぶれて小さくなることもありますが、表面の傷が治ると、
また唾液が溜まって腫れを繰り返すことがあります。
腫れて粘液嚢胞ができる部分に歯が当たりやすい方は、
一度腫れが引いても繰り返すことが多いです。
また、ちいさなお子さんは気になって常に触ったり、噛んだりを繰り返して、
なかなか小さくならないことが多いです。
何度も腫れたり、引いたりを繰り返すと、粘液と唾液を貯留している組織がくっついて、
以前より硬く大きくなる場合もあります。

2粘液嚢胞の治療方法
・初診時に切ることはありません。小さなお子さまの場合はくちびるをかんだり、
触ったりする癖があると、嚢胞を取っても再びできてしまうので、
初診のときは外から刺激をしないよう本人とご家族の方に指導をします。
粘液嚢胞は噛んだり、つぶれることによって小さくなり、消失してしまうことも
よくありますので、まずは次回の予約までは経過観察を行います。

経過をみても小さくならない、粘液嚢胞が大きくて日常生活に問題が出ていることがあれば、
外科的に摘出を行います。当院では、2回目の来院時に嚢胞が変わらず存在する場合は摘出を
行うことがほとんどです。
手術時間はおおよそ20~30分程度です。
・まずは嚢胞の周りに局所麻酔を行います。
・麻酔が効いてから嚢胞の周囲をメスとはさみを使って切開し、
丁寧に粘膜と粘液を包んでいる組織と腫れの原因となっている小唾液腺を取ります。


・すべて原因となる部分を摘出したあとは出血している部分を電気メスにて止血します。
・止血を確認したあとは、切開した部分を縫合します。
・当院では摘出した粘液嚢胞は病理検査に提出し、確認を行っております。
・術後は麻酔が効いており、感覚が鈍いため唇や頬を噛まないよう
気をつけて生活して頂きます。
・手術後は翌日に傷口の確認と消毒を行い、1週間から10日程度で縫合した糸を取ります。
・糸を取った後は傷口が回復するまで少し切開した部分が硬くなって、徐々に元通りに
治ってきます。
・手術から2~3週間ほどで病理検査の結果が届きますので、ご報告と手術部位の確認を
行います。

3実際の粘液嚢胞
下の写真が粘液嚢胞とよばれるものです。

【40代 女性 下唇の内側】


【5歳 女児 下唇の内側】


【30代 男性 下唇の内側 1回目】

【上写真と同じ 30代 男性 下唇の内側 別のところに2回目】

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