今回は子どもによくみられる過剰歯についてご紹介します。
通っている歯医者で子どもに『過剰歯がある』と言われた方、お子さんが過剰歯を頑張って抜けるようにどう説明すればよいか、さまざまな疑問にお答えしながら説明していきます。

【目次】
過剰歯とは
過剰歯を写真で見てみよう!
過剰歯は抜いたほうがいいですか?
《抜歯をすると決めたら》
過剰歯の抜歯をするのに適した施設
過剰歯の抜歯は痛いですか?
過剰歯の治療法は?過剰歯の抜歯の方法
《抜歯後について》
過剰歯の抜歯をした後、食事はできますか?

過剰歯とは
過剰歯とは通常の歯の本数に加えて余分に歯があることを言います。
種類は顎の骨の中に埋まっている歯と口の中に生えてくる歯の2つあります。
過剰歯が最も現れる部位は上あごの前歯付近です。

過剰歯を写真で見てみよう!
・過剰歯があるか、目で見て分かりますか?
過剰歯の大半は歯ぐきの中に埋まっているため、肉眼では見つけられません。

この写真のように上の前歯の間に隙間がある人は過剰歯が埋まっている可能性があります。
また前歯の乳歯が抜けて永久歯がなかなか生えてこない人は、歯科医院にて相談・検査しましょう。

過剰歯になる割合と本数はどのくらいですか?
過剰歯があるのは全体の5.1%と言われています。(矯正歯科学会の報告より)
人数としては20人に1人と決して珍しいものではありません。

過剰歯がある場合、一人あたり1~2本あります。
この写真のように前歯の両側に2本並んで生えているケースが多いです。

過剰歯は抜いたほうがいいですか?
過剰歯は永久歯の萌出や歯並びに悪影響を及ぼすため、基本的に抜歯を行います。
抜歯の時期は乳歯から永久歯へ生え変わる6歳~7歳頃が良いでしょう。低年齢の場合は歯科治療に慣れていないため治療が難しく、早すぎると生え変わりの永久歯の歯胚を傷つけてしまうことがあります。過剰歯があると言われたら半年~1年ごとにレントゲン写真を撮影して経過観察と抜歯の時期を決めます。

・反対に過剰歯を抜かないとどうなりますか?
過剰歯を残しておくと、あとから生えてくる永久歯の萌出を阻害します。
永久歯が生えてこないために歯並びやかみ合わせが乱れます。
また、位置が悪いと永久歯の歯根を溶かし内側にある神経も死んでしまう可能性があります。

《抜歯をすると決めたら》

過剰歯があると言われたのですが、どんな病院を選ぶといいですか?
一般の歯科医院で過剰歯の抜歯が難しい場合は以下のクリニックや病院を紹介します。
歯科用のCT撮影ができる
過剰歯の抜歯症例が多いところ
口腔外科処置を行っているところ
大学病院など全身麻酔が行えるところ

過剰歯の抜歯は痛いですか?
過剰歯の抜歯で痛みを感じるタイミングは最初の麻酔です。
麻酔が上手くできれば痛みを感じることなく抜歯ができます。麻酔が苦手な方は表面麻酔の併用、笑気吸入鎮静法、全身麻酔など不安を取り除く方法を相談して進めます。

 

過剰歯の治療法は?過剰歯の抜歯の方法
過剰歯は抜歯をする・しないに関わらず事前にレントゲン・CT画像の撮影、分析を行います。その結果をもとに保護者と相談して治療方針を決めます。

口腔外科 近藤が行う手術

過剰歯の抜歯の方法
1麻酔→2切開→3歯ぐきを開く→4周りの骨を削る→5埋まっている歯を抜く→6抜いた穴を洗浄→7歯ぐきを縫い合わせる→8完了といった流れです。縫い合わせた歯ぐきは1週間程度で治ります。

《抜歯が終わったら》

過剰歯の抜歯をした後、食事はできますか?
過剰歯の抜歯をした後は麻酔が切れてから食事をしましょう。
麻酔が効いている間は唇の感覚がないため、食事中に誤って噛んでしまうことがあります。
抜歯当日は前歯でかみ切るような硬いものは避け、軟らかめのごはんや麺類を選ぶと良いでしょう。また傷口を刺激する辛いものも避けた方がよいです。

ななつ星デンタルクリニック